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エンディングノート無料アプリおすすめ5選|自分に合った選び方

エンディングノート無料おすすめアプリ 終活

終活に欠かせないエンディングノート。

若い人向けのかわいいエンディングノートが市販されたり、エンディングノートの作り方を見ながら自作するなど、その範囲は多岐に渡りますが、ノートと名が付くとおりこれまでは紙媒体が主流でした。

それが最近は、スマホやタブレットで使えるアプリが注目されています。

アプリをダウンロードしておけば、後は好きなときに必要事項を入力していくだけ。思い立ったらすぐに終活を始められるため便利ですが、たくさんあるアプリの中からどれを選べば良いか迷ってしまう人も多いでしょう。

また、紙媒体のエンディングノートとアプリはどちらを選択すべきか、悩むことがあるかもしれません。

そこで今回は、エンディングノートのおすすめ無料アプリをご紹介します。自分に合った選び方も併せて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

エンディングノートの無料アプリおすすめ5選

手軽にエンディングノートを作成したいなら、まずは無料アプリを使ってみるのがおすすめです。

気になったアプリを無料ダウンロードして、早速終活を始めてみましょう。

わたしの未来:終活準備ノート

わたしの未来:終活準備ノート

相続や葬儀などに関するコンテンツがあるので、説明を読み進めながら終活の理解を深められます。

また、項目ごとにフリースペースが設けられており、要望や希望を自由に書き込めます。

提供元のカラダノートはヘルスケア事業を展開している企業。「わたしの未来:終活準備ノート」と自社のヘルスケアアプリを連携させると、毎日の気分や歩数など健康に関するデータが蓄積できます。

終活しながら自身の健康管理もしたい人におすすめです。

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 株式会社カラダノート

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わが家ノート:アプリではじめる終活の第一歩

わが家ノート:アプリではじめる終活の第一歩

大手銀行が提供しているだけあり、預貯金や有価証券、保険、不動産などの項目を中心に記録ができ、お金に関する知識が得られるコンテンツが多数あります。三菱UFJ信託銀行の口座を持っていなくても、無料アプリをダウンロードしてサービスの利用が可能。

また、歩数管理や脳トレ、食事管理など健康維持に活用できる機能も充実しています。

文章で入力するのは面倒という人のために、写真の記録を読み取って入力を補助してくれる機能もあります。

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 三菱UFJ信託銀行

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100年ノート(サービス終了)

100年ノートは2024年3月をもってサービスが終了しました。

スマホの使用に慣れていない人でも、スムーズに使えるようシンプルに設計されており、文字が大きく見やすいのが特徴。また、全ての項目ではありませんが、文字以外に画像や音声を保存できるので、言葉にするのが苦手という人でも安心です。

提供元は中高年向けの季刊誌「はいから」を出版していることもあり、中高年の世代の人が特に使いやすい内容となっています。

なお、本人の死後にアプリ内に登録した記録を見るためには、事前に登録した人(最大3人)の本人確認後に必要なIDやパスワードが開示される仕組みとなっており、32,400円の手数料が必要なので注意してください。

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 株式会社アーデント・ウィッシュ

生前整理アプリ

生前整理アプリ

無料で使用可能なのは、身分証明や自分の覚書帳などの「私のこと」のみ。資産や葬儀、お墓などの項目の記録や、動画や写真の保存を行いたい場合は月額980円の有料会員になる必要がります。

なお、有料版ではアプリ内の情報をマイクロソフト社が管理運営しているサーバーに保管されるため、高いセキュリティーで保護されるので安心です。

項目 詳細
対応機種 Android
※iPhoneも今後リリース予定あり
提供 株式会社リードライフ

Google Playでダウンロード

私ノート+

私ノート+

指定した閲覧者のみに、介護や相続、葬儀などに関する内容を動画に残せます。

また、エンディングノートとしての使用だけではなく、離れて暮らす家族に近況を伝えるツールとしても利用できる機能が多数あり、家族の存在を改めて感じられる仕様となっています。

さらに、自分が投稿した内容を日記やアルバムとして見るのが可能。ブログやSNSのように利用しながら、人生の最期に向けて準備が進められるアプリです。

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 株式会社クラスビット

App Storeでダウンロード

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エンディングノートの無料アプリの選び方

スマホに不慣れな人が多機能なアプリを選んでも使いこなせませんし、反対にスマホに慣れていて資産管理なども併せて行いたい人であれば、シンプルな機能では物足りなくなるでしょう。

エンディングノートの無料アプリは、スマホの操作に慣れているか、使用する目的は何なのかの2点を中心に選ぶのがポイントです。

使い勝手で選ぶならシンプルなアプリ

スマホやタブレットに不慣れな場合は、入力事項が簡潔で操作性に優れたタイプがおすすめです。

アプリの使い勝手は実際に使ってみないと分かりません。概要などを読んで直感的に「使ってみたい」と思ったアプリをまずはダウンロードしてみましょう。

使ってみて自分には合わないと思ったら、アプリを削除して新しいアプリを試せば良い訳です。このような気軽さが無料アプリの最大のメリット。

いくつか使っていくうちに、使いやすいアプリが見つかるでしょう。

資産管理もしたければ多機能アプリ

エンディングノートの無料アプリは、どのタイプでも資産管理ができる画面があります。

しかし、アプリによっては、自分史が作りやすいもの、メッセージを残しやすいものなど特徴が異なり、メインの機能以外は簡素化されているケースが少なくありません。

預貯金や株式、不動産などの資産管理を主に行いたいのであれば、資産管理を重視しているアプリを選びましょう。

銀行口座の入力項目が多い、資産をプラスとマイナスで詳細に記載できるなど、特化した内容になっています。

エンディングノートの無料アプリを使うメリット

市販のエンディングノートを使う、ノートや手帳にexcelで自由に作成するなど、エンディングノートは紙に鉛筆などで書いて作成するものというイメージがあります。

紙媒体のエンディングノートと比べて、無料アプリを使ったエンディングノートの作成にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

無料で使えるので始めやすい

市販のエンディングノートを購入するには費用がかかります。

お金がかかる以上は失敗したくないと思ってしまい、その分エンディングノート選びに慎重になったり、やっと選んでもなかなか始められない人は多いです。

しかし、無料アプリならお金はかかりません。

「上手くいかなかったらやめたらいい」と気軽に考えられるので、エンディングノートを作成するまでの敷居が低くなり、初めの一歩が踏み出しやすくなります。

形式が決まっているので書きやすい

万が一のときの不安や問題の解決方法として、エンディングノートの作成を検討している人は増えていますが、エンディングノートを作成する場合に、何を書いて良いのか悩んでしまう人は多いでしょう。

無料アプリは、個人情報を始め、葬儀に来てもらいたい人の連絡先やペットのこと、相続、介護について、解約手続きをしてほしい登録サービスの有無など、終活に必要な項目が既にテンプレートになっているので、項目に従って入力するだけです。

加筆・修正がしやすい

エンディングノートは一度書いて終わりではありません。日々変化していく心や状況に応じて、何度も書き直しを行うものです。

手書きのエンディングノートは、書き直しのたびに消しゴムや修正液を使わなければいけませんが、アプリなら簡単に加筆や修正が行えるのも人気の理由です。

写真や動画の添付でアルバムのようにできる

スマホやタブレットで撮った写真や動画を添付できるので、言葉だけではなく姿や声を手軽に届けたい人に届けられます。エンディングノートは本人だけではなく、家族や友人などにとっても大切なもの。アプリを開くたび、写真や動画で会えたら少しは淋しさが紛れるかもしれません。

紙媒体でも写真や動画を残せますが、写真を現像や印刷したり、CD-Rなどに保存するなど手間が必要です。

スキマ時間で作成できる

持ち運びが可能なスマホやタブレットなら、時間や場所を気にせずにいつでもエンディングノートの作成ができます。

机に紙媒体のエンディングノートを開いて「よし、やるぞ」と体裁を整えても、思うように書けないものですが、ふとしたときに思いついた言葉を手軽にメモできるスマホやタブレットは、空いた時間に必要事項の入力を終わらせられます。

紛失しづらい

家を出るとき、または外出から帰ったとき、必ず確認するのは鍵、財布、スマホではないでしょうか。

スマホはもはや生活に欠かせないアイテムとなっているため、鍵や財布と同等に扱い、紛失することが少ないです。

紙媒体はどこに置いたか分からなくなってしまうことも多いので、スマホのアプリのほうが紛失しづらいメリットがあります。

エンディングノートの無料アプリを使うデメリット

使い勝手が良いアプリのエンディングノートですが、当然ながらメリットだけではなくデメリットもあります。

デメリットを知らないままで利用を始めてしまうと、後から困りごとや悩みを抱える可能性があるので、必ずデメリットを確認した上で使用してください。

法的な効力がない

エンディングノートには相続について記入ができますが、法的な効力はありません。ただしこれは、アプリだけではなく紙媒体でも同じです。

エンディングノートに記載された内容に従うかどうかは相続人次第。複数の相続人がいる場合、内容に異議申し立てを行えば、財産の分配は法律によって決められます。

相続について希望を叶えるには、別途遺言書の作成が必要になります。

サービスが終了する可能性がある

アプリを提供している会社が倒産したなどの理由で、突然使えなくなる可能性は0ではありません。

アプリが終了しても今までのデータの閲覧や新たな書き込みができるケースもありますが、アプリ自体が消滅することもあります。特にデータをオンライン上でしか保存できない場合は、ある日いきなり使えなくなるとそれまでのデータの読み込みなどが行えなくなる可能性が高いです。

バックアップを取る必要がある

スマホやタブレットが故障したり不具合が起こると、データが消失することがあります。

また、携帯会社などに不具合や故障の修理を依頼した場合に、初期化によってデータが消えてしまうこともあります。

そのため、データはバックアップを取っておいてください。バックアップには外付けハードディスクやSDカードなどの外部デバイスを使う方法のほかに、iPhoneならiCloud、androidならGoogleアカウントなどに保存が可能です。

完全無料ではない

無料アプリを利用する場合は、無料で使える機能や範囲をしっかりと確認しましょう。

無料で使えるのは基本機能のみ、実際に使いたい機能は有料というアプリもあります。

エンディングノートの作成に一切のお金をかけたくない人は、無料で多機能のアプリを選びましょう。

スマホに不慣れだと使いづらい

総務省の調査によると、20~30代のスマホ保有率は90%を超えているのに対し、70代は18.8%、80代は6.1%と世代によって保有率は大きく変わります。

終活は高齢者だけではなく幅広い世代が行っていますが、エンディングノートのアプリは日常的にスマホを使い慣れていないと難しいでしょう。

そのため、年齢が上がるほど、アプリよりも紙媒体のエンディングノートのほうが使いやすい傾向はあります。

手軽な拡張ができない

紙媒体のエンディングノートは、余白を使って別途項目を追加したり、バインダー式であれば補いたい項目を自由に補足できます。

しかし、アプリはフォーマットが決まっているので、新しい機能を自分で追加することはできません。

終活を進めていくうちに様々な知識を得ると、「これも残しておきたい」「もっと詳細に記録したい」など要望が増えてきます。無料アプリではこれらの要望に応えられないケースがあります。

広告が表示される場合がある

エンディングノートの無料アプリが無料で使える理由は、広告主が広告料を運営側に支払っているからです。そのため、無料アプリの多くは広告が掲載されていたり、広告を視聴しないと機能が使えない仕組みになっています。

広告の表示が煩雑だと広告を誤ってクリックしてしまったり、邪魔で入力しにくいなど、使い勝手に不便さを感じる人は少なくありません。その場合は、有料に切り替えると広告が消えることがあります。

エンディングノートの有料アプリおすすめ3選

無料版のエンディングノートのアプリでは、使いたい機能がなくて物足りなさを感じるかもしれません。

有料版のエンディングノートアプリは無料版よりも使える機能が増えるため、機能を増やしたい人は検討してみると良いでしょう。

エンディングノートの有料アプリのおすすめを3つご紹介します。

人生設計や終活に役立てられる 楽クラライフノート

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 NTTファイナンス株式会社
月額使用料 300円

初回契約時から2ヵ月はお試し期間として無料。使ってみて合わないと感じたら、サービス利用契約を解約すればお金はかかりません。

アプリ内には本人が入力する項目以外に、終活の知識が得られるコラムや専門家への相談などがあり、このアプリ一つで終活に関する悩みを解消され、しっかりと対策ができます。

また、入力したアプリ内の情報や、利用者の歩数やアプリの使用状況などを家族が共有でき、離れて暮らしていても安心できるサポート機能が充実。親のアプリ使用料を子どもが支払える「家族払い」などがあります。

e記録(終活)

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 株式会社スピアーズ
月額使用料 110円

個人情報や家族などに向けたメッセージ、財産、医療、葬儀など、一般的なエンディングノートに入力できる項目が網羅されています。

さらに、思いを残す方法として注目なのが「3年日記」。日々の思いを日記として書き残すことができるため、過去の出来事や当時の気持ちを気軽に振り返られます。

また、SQLiteを使用しているので、ネットワークの環境がない場所でも操作が可能です。

エンディングノート

項目 詳細
対応機種 Android/iPhone
提供 enaksoft.com
月額使用料 120円

シンプルな作りになっているので、操作性が良く、どの世代にも使いやすいアプリです。

基本情報を始め、医療・介護や葬儀、資産など6つのジャンル別に伝えたいことや整理したいことが入力できます。

備忘録としても使えるので、出来事などをメモ代わりに使っても良いでしょう。

エンディングノートの無料アプリは目的別に選ぶ

生活必需品のスマホにダウンロードするだけで使える無料アプリは、これからエンディングノートを始めたい人はチェックしておきたいおすすめのツールです。

エンディングノートの無料アプリを選ぶときは、終活の主な目的を考えてみると選びやすくなります。大切な人に自分の思いを伝えたいならメッセージ欄が重要ですし、財産について詳しく明記しておきたいなら資産管理ができるタイプがおすすめ。

無料アプリと紙媒体のエンディングノートのどちらを用意するか迷っている場合は、紙媒体のエンディングノートの下書きをするつもりで、まずは無料アプリを試してみてはいかがでしょうか。

なお、スマホのアプリをpc(パソコン)で使うにはアプリを動かすためのソフトが必要ですが、株式会社パラダイスファクトリーが提供している無料アプリ「みんなのエンディングノート」はpcからも入力が可能となっています。