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成仏できないとどうなる?霊となってこの世を彷徨ってしまうのか?

成仏できないとどうなる? Q&A

「成仏できないとどうなる?」と心配される方も多いでしょう。

無間地獄に落ちる、六道輪廻が続く、不幸をもたらすなど、様々な説がありますが、いずれも良い結果ではないことがほとんどです。

本記事では、そんな成仏できないとどうなるのか?という疑問にお答えしていきます。

気持ち良く成仏してもらう方法についても詳しくご紹介していますので、ぜひ最後までお読みくださいす

成仏できないとどうなる?

成仏できない魂がこの世に留まることがあると言われています。

その理由や影響について、様々な説が存在します。

仏教の教えでは霊となってこの世を彷徨うとされる

仏教の教えによれば、成仏できない魂はこの世を彷徨う霊となると言われています。

特に恨みや未練が強い魂は、特定の場所や人物に執着し続けることがあります。

こうした霊は、時折人々に悪影響を及ぼすこともあります。

無間地獄に落ちるという説もある

成仏できない魂が無間地獄に落ちるという説も存在します。

無間地獄とは、仏教における最も厳しい地獄の一つで、そこでは永遠に苦しみ続けると言われています。

この地獄に落ちる原因としては、大きな罪を犯したり、悪行を重ねた場合が考えられます。

無間地獄は、以下の特徴をもちます。

  • 終わりのない苦しみ
  • 救いが訪れない絶望
  • 激しい炎や寒さが続く環境

六道輪廻が継続されるという説もある

成仏できない魂は、六道輪廻のどこかに再び生まれ変わるとされています。

六道輪廻とは、生まれ変わりの繰り返しで、人間界や天界、地獄界など様々な世界に生まれ変わることを指します。

次のような生まれ変わりが考えられます。

特徴
天界 幸福に満ちた世界
人間界 苦楽が混在する世界
地獄界 苦しみと酷刑の世界
畜生界 動物としての世界
餓鬼界 飢えと渇きが続く世界
修羅界 争いが絶えない世界

成仏できない魂が不幸をもたらす説もある

成仏できない魂が人々に不幸をもたらすと考えられることもあります。

特定の場所で事故や不運が続く場合、その原因として彷徨う霊が関与していると信じられるのは皆さんもご周知のとおりでしょう。

こうした魂を慰めるために供養や儀式が行われ、成仏させることが試みられます。

供養が成功すれば、霊が安らかに成仏し、不幸が解消されることが期待されます。

気持ち良く成仏してもらう方法

大切な人やペットが亡くなった時、残された私たちはその魂が安らかに成仏することを願います。

ここでは、気持ち良く成仏してもらうための具体的な方法を紹介します。

供養する

供養は、亡くなった方の魂を慰めるための一連の儀式です。

これには、お墓参りや仏壇にお花やお供え物をすることが含まれます。

故人が好きだったものをお供えすることで、その気持ちをより身近に感じれます。

また、命日や月命日に特別な手を合わせることも大切です。

お経を唱える

お経を唱えることは、故人の魂を安らかに送り出すための大切な行為です。

読経には多くの場合、僧侶に依頼することが一般的ですが、自分でも手軽に行えます。

以下のような、基本的な準備を行うと良いでしょう。

  • 読経に使用する経典を用意する
  • 静かで落ち着いた場所を選ぶ
  • 心を落ち着け、丁寧に読むことを心がける

「自分でお経を読むのが初めて」という方は、YouTubeで色々なお経が歌詞とともに紹介されていますので、検索してみてください。

「◯◯(宗派) お経」と検索すると、実際に読み上げてくれるものが出てくるので、自分がお経を唱えられない場合、その動画を流すだけでもいいでしょう。

お経と成仏の関係については、下記の記事で詳しく紹介しています。

お経をあげないと成仏できない?自分でお経をあげる方法も解説
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戒名を授ける

戒名を授けることは、故人が仏の弟子としての名を持って新たな旅立ちをすることを意味します。

戒名は通常、僧侶によって授けられるもので、故人の生前の行いなどを反映させた名前となります。

戒名を授ける際には、以下のポイントを考慮します。

項目 内容
故人の希望 生前に希望していたことがあれば、それを尊重します
僧侶との相談 戒名の意味や命名について、僧侶とよく相談します
宗派の伝統 宗派ごとの戒名の伝統やルールも大切にします

戒名を授けることで、故人が仏の世界へ安らかに旅立つ手助けを行えます。

戒名については、下記の記事でも紹介しています。

家族葬で読経なし・戒名なしは可能?お坊さんを呼ばない場合の形式
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成仏できない状態が続くよりも成仏したほうが故人にとっても周囲にとっても幸せ

納得のいかない出来事や心残りから成仏できない人もいますが、成仏することで心の安らぎが得られます。

成仏できない状態が続くと、故人本人にとっても重い苦しみが続くことになります。

そして、その影響は現世に残された家族や友人にも及ぶ可能性があるとされています。霊が成仏できないと、身近な人たちも霊的な干渉を受けやすくなり、不安やストレスが増すことが多いのです。

もちろんそれら全てが真実とは言いませんが、成仏して心安らかになってもらうことは、故人だけでなく、周囲の人々にとっても良い影響をもたらすことは間違いないでしょう。

成仏とは、故人が抱える未練や悔やみを解消し、次のステージへ進むための大切な一歩なのです。