「あいしん葬祭」は、 穏やかな最期を願う全ての人のためのメディアです。

お寺でお経をあげてもらう費用目安|手順や当日のマナーまとめ!

お寺でお経をあげてもらう費用目安 法要・法事

お寺でお経をあげてもらうことに興味があるけれど、費用や手順、マナーについて詳しく知らないという方は少なくありません。

心を落ち着けるための大切な儀式だからこそ、準備や対応をしっかりと押さえたいですよね。

本記事では、お寺でお経をあげてもらう費用目安や手順お寺の選び方や服装に至るまで、知っておきたい基本的な情報を分かりやすく解説します。

これを読めば、初めてでも安心してお寺でお経をあげてもらえるでしょう。

お寺でお経をあげてもらう費用目安

日本の伝統的な木造寺院とその周囲の庭園風景

お寺でお経をあげてもらう際の費用について気になる方も多いでしょう。ここでは、一般的に発生する読経料とお布施の費用目安について紹介します。

お寺でお経をあげてもらう際の費用は「読経料」と「お布施」からなり、お経を挙げてもらう目的によって変動します。

初七日や四十九日などの法要の場合には金額も低めですが、葬儀などの厳格さがより高いものは金額が高くなります。

読経料

読経料は、お経をあげてもらう際に発生する費用です。これはお寺や地域によって異なりますが、一般的な相場として読経料は以下のとおりです。

内容 金額
法要 10,000円〜50,000円
お通夜 30,000円〜70,000円
葬儀 50,000円〜100,000円

お布施

お布施は、僧侶やお寺に対する感謝の気持ちを表すものです。読経料とお布施は、別で包みます。

一般的な相場として、お布施は以下のとおりです。

内容 金額(円)
法要 30,000円〜50,000円
お通夜 50,000円〜100,000円
葬儀 100,000円〜300,000円

お布施はあくまで感謝の気持ちであり、無理に上記の金額を包む必要はありません。無理のない範囲で行いましょう。

お寺でお経をあげてもらう手順

青空の下にある日本の大規模な仏教寺院外観

お寺でお経をあげてもらうのは、特別な行事です。この手順を理解しやすくするために、以下のステップに従って進めてください。

  1. お寺に連絡
  2. 必要物の準備
  3. お経をあげてもらう
  4. お布施を渡す
  5. お礼を述べる

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

お寺に連絡

まず最初に、お経をあげてもらうお寺に連絡を取りましょう。電話やメールで問い合わせることが多いです。

必要な日程や時間を確認し、予約を確定します。お寺によっては事前の打ち合わせが必要な場合もあります。

必要物の準備

次に、必要な物を準備します。具体的には以下のものが必要になることがあります。

  • 故人の写真や遺影
  • 仏具や線香
  • 供物やお花
  • 数珠

事前にお寺の指示を確認して、不足がないように準備を整えましょう。

お経をあげてもらう

予約当日、お寺に到着したら、所定の場所でお経をあげてもらいます。僧侶がリードして儀式を進行します。落ち着いて儀式に参加しましょう。

以下は、一般的な流れになります。

  1. 僧侶によるお経の開始
  2. 参列者が一緒に唱える
  3. 供物を捧げる
  4. 僧侶の最後のお祈り

故人にとっても、できればお経をあげてもらうほうが望ましいとされています。

お経をあげないと成仏できない?自分でお経をあげる方法も解説
お葬式では、お経をあげないと故人が成仏できないといわれています。火葬や直葬などのお坊さんがいないお葬式でどう対処すれば良いか、今悩んでいませんか?本当にお経をあげないと成仏できないのか真相を紐解き、お経をあげられない場合の対処法を具体的に解説します。お経の重要性を、本記事で理解しましょう。

お布施を渡す

お経が終わったら、お布施を渡します。お布施は僧侶の労をねぎらうためのものです。

通常は白い封筒に入れ、名前を書いて渡します。お寺によっては決まった金額があるケースもあります。

お礼を述べる

最後に、僧侶とその他の関係者にお礼を述べます。感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。

お礼を述べることで、儀式が心温まるものになるでしょう。

どこのお寺でもお経をあげてくれる?

山と海を背景にした日本の寺院の美しい景観

お寺でお経をあげてもらうことは、亡くなった方の供養や法要などでよく行われます。

ですが、どこのお寺でもお経をあげてもらえるかどうか気になる方も多いでしょう。

基本的にはどのお寺でも対応可能

基本的には、多くのお寺でお経をあげてもらうことができます。

ほとんどのお寺には住職がおり、信者や地域の人々の求めに応じて様々な法要を行っています。

ただし、法要の内容や料金が異なる場合がありますので、事前に問い合わせることをおすすめします。

宗派にこだわりがある場合は事前に宗派を確認する

宗派にこだわりがある方は、事前にそのお寺がどの宗派に属しているかを確認することが重要です。

日本には様々な仏教の宗派が存在し、それぞれに異なる教えや儀式の形式があります。

    以下のように宗派ごとに特徴が異なることから、希望する宗派のお寺を選ぶと良いでしょう。

    宗派 特徴
    浄土宗 阿弥陀如来を信仰し、念仏を重視
    真言宗 曼荼羅や護摩焚きなどの儀式が特徴
    曹洞宗 座禅と悟りを重視する修行

    事前に宗派を確認することで、期待どおりの法要を受けられます。

    お経をあげてもらう際の服装

    日本の古風な寺院とその正面に広がる庭園

    お経をあげてもらう際に適切な服装を選ぶことは、相手に対する敬意を示す重要なポイントです。

    場合によっては服装の厳格さが異なることもありますので、その場にふさわしいものを選びましょう。

    一般的には喪服

    お経をあげてもらう際、多くの場面では喪服が一般的です。

    喪服は故人や家族に対する敬意を示すことができ、その厳粛な場にふさわしいとされています。

    性別 服装
    男性 黒いスーツに白いシャツ、黒いネクタイが基本です。
    女性 黒いワンピースやスーツ、黒いストッキングが望まれます。

    アクセサリーは控えめにし、シンプルで目立たないものを選ぶことがマナーとされています。

    厳格さが低い場合は礼装

    場合によっては、お経をあげる場がそれほど厳格でない場合もあります。

    このような時には、もう少し柔軟な対応が可能です。

    具体的には、以下のような服装になります。

    性別 服装
    男性 黒いスーツに白いシャツ、シンプルなネクタイが基本です。
    女性 黒いワンピースやスーツ、黒いストッキングが望まれます。

    靴やバッグは黒が基本で、過度に装飾が無いものを選ぶことがマナーとされています。

    喪服とほぼ同様に感じるかもしれませんが、礼服の場合は多少の華やかさや個人のセンスが反映されることが一般的ですので、厳格さは喪服よりも低いです。

    ただし、いずれの場合でも、故人やその家族に対する敬意を忘れず、品位を持った装いを心がけることが大切です。

    お経をあげてもらう際に知っておきたいマナー

    広場を囲む日本の伝統的な建物と庭園

    お経をあげてもらう際には、知っておきたいマナーがあります。

    このマナーをしっかりと守ることで、スムーズに進めることができますし、お坊さんや他の参加者との関係を円滑に保つことができます。

    挨拶の言葉

    お坊さんに対しての挨拶は、礼儀を守るために非常に重要です。

    寺院にお伺いした際には、「こんにちは、本日はどうぞよろしくお願いいたします」といった丁寧な言葉をかけます。

    読経が始まる前や終了後にも、お礼の言葉を忘れないようにしましょう。

    特に終了後には、「本日はありがとうございました」と心からの感謝の気持ちを表現することが大切です。

    読経料を渡すタイミング

    読経料は、読経の開始前にお渡しするのが一般的です。

    お坊さんが到着されたらまず挨拶を交わし、その後で読経料をお渡しします。

    読経料は封筒に入れて手渡しします。その際には、「こちらをどうぞ」と一言添えると良いでしょう。

    記帳の作法

    記帳や表書きの作法についても知っておくことが重要です。

    特に法要の際には、参列者の名前や住所を記帳することが多いです。

    その際には丁寧な字で書くことを心掛け、他の参列者の名前が書かれた部分を汚さないように注意しましょう。

    下記が最低限知っておきたいポイントになります。

    • ボールペンやサインペンではなく、筆ペンや黒の万年筆を使用します
    • 記帳の際には混雑を避け、静かに列を作って順番を待ちます

    表書きの作法

    表書きの際の詳しい作法を、以下の表にまとめました。

    状況 表書きの文言
    通夜 御霊前
    葬儀・告別式 御香典
    法事 御仏前

    これらの作法を守ることで、円滑に進行し、他の参加者や遺族からの信頼を得ることができます。

    シーン別のお経の意味

    歴史的な日本の寺院とその周囲に広がる自然

    お経は仏教において重要な役割を果たしていますが、その意味や用途はシーンによって異なります。

    ここでは、葬儀、四十九日や年忌法要、お盆やお彼岸などのシーンごとに、お経の意味やその背後にある深い意義について説明します。

    葬儀でのお経

    葬儀でのお経は、故人の魂を供養し、成仏への道を願うためのものです。

    多くの場合、般若心経や阿弥陀経が読まれます。

    特に般若心経は、仏教の教えを総括した内容として親しまれており、空(くう)の教えを説くものです。

    また、阿弥陀経は阿弥陀如来の極楽浄土への往生を願うもので、安らかな場所へ導かれるよう祈ります。

    お経の意味については、下記の記事で詳しく紹介しています。

    お経をあげる意味は何?意外と知られていない先祖供養以外の目的とは?
    お経をあげる意味や歴史、実践方法から各宗派の違いまで徹底解説しています。ご供養だけでなく、健康祈願や精神的成長にも役立つお経の奥深い世界に触れてみませんか?また、お経をあげる際のマナーやよくある質問についても詳しく解説。初心者でも安心して実践できるガイドです。

    四十九日や年忌法要でのお経

    四十九日や年忌法要は、故人が仏の世界へと無事に旅立つことを祈るための法要です。

    ここで読まれるお経は、その目的に合わせたものが選ばれることが多いです。

    お経の名称 説明
    観音経 観音菩薩の慈悲を願い、故人の魂が安らかであることを祈ります。
    金光明最勝王経 財宝の安定と供養の成功を祈るお経です。
    無量寿経 長寿と平穏を願い、故人が極楽浄土に往生することを願います。

    これらのお経を通じて、故人の魂が安らかに成仏することを願います。

    もし故人の魂が成仏できないとこの世を彷徨うと言われています。

    成仏できないとどうなる?霊となってこの世を彷徨ってしまうのか?
    成仏できないとどうなるのか?仏教の教えでは霊となってこの世を彷徨い、無間地獄や六道輪廻に続くとされる説があります。成仏できない魂が不幸をもたらすとも言われていますが、気持ちよく成仏してもらうためには、供養やお経を唱えること、戒名を授けることが有効です。成仏は故人と周囲の人々のためにも重要なのです。

    お盆やお彼岸でのお経

    お盆やお彼岸は、ご先祖様や故人を供養し、冥福を祈る特別な時期です。

    お盆では、盂蘭盆経がよく読まれます。これは、釈迦が弟子の目連に母を救済する方法を伝えた経典で、亡き親族の供養の重要性を説いています。

    お彼岸では、法華経や阿弥陀経が中心に読まれます。

    シーン 読まれるお経 意味
    お盆 盂蘭盆経 先祖供養の重要性を説く
    お彼岸 法華経、阿弥陀経 成仏と浄土への往生を祈る

    これらのお経を通じて、ご先祖様や故人の冥福を祈る気持ちが伝えられます。

    お寺でお経をあげてもらうのは敷居が高いことではない

    日本の山中にある仏像と豊かな自然の風景

    多くの人は、お寺でお経をあげてもらうことを非常に敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、実際にはそんなに難しいことではありません。お寺は地域に根ざした存在であり、いつでも誰でも受け入れています。

    お経をあげてもらう際には、特別な準備や知識がなくても問題ありません。お寺のスタッフや僧侶が親切に対応してくれます。また、お経をあげてもらうことで、心の安らぎや感謝の気持ちを深めることができます。

    もし初めてお寺に訪れる場合は、事前に電話などで確認しておくと安心です。これによって、当日の流れや必要な手続きについてしっかり把握できます。

    お寺での経験は、心を浄化し、精神的な安定を得る貴重な機会となります。気軽な気持ちでぜひ訪れてみてください。